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[0247]チープな命たち/21巻

10月 11th, 2011 by GANTZ Blog 管理人 received No Comments »
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ビュウンッ

鳥顔カマキリ妖怪の攻撃をかわす黒いスキンヘッド

白いスキンヘッド:「おーい もうすぐ一分やで~~~~」
黒いスキンヘッド:「あと10秒あるやん」
白いスキンヘッド:「あほう あと3秒や」「2秒」「1秒」

ヒュイイイイイイイイン
Zガンが妖怪の体をレントゲンのようにスキャンし、Zガンの画面に映す。
黒いスキンヘッドは、Zガンの銃口を上に向け、引き金を引いた。

ドンッ

その瞬間、鳥顔カマキリ妖怪が上から下にあっという間につぶされた。

今まで妖怪が立っていたところは、直径10mほどの円形の穴が出来上がっていた。
穴の中には、さっきまで妖怪だったものが液状化し、血の池と化していた。
内蔵のようなものがビクビク痙攣している。

白いスキンヘッド:「1秒すぎとるやん」
黒いスキンヘッド:「ふざけんなや 殺すで ホンマ」
白いスキンヘッド:「いや 1秒すぎてたて」

・・・・。

坂田:「すっげ・・・」
桜井:「なんスかね あの武器」

坂田:「おおかた奴ら 何度も100点獲っては 強力武器をゲットして 一からやり直しんだろ」
桜井:「なんなんだ アイツら・・・」「バイオハザードかよ 命が惜しくないのか」
坂田:「ま ゲームにたとえると 俺らより経験値は そーとー 上ってこった」

稲葉:「今回 俺ら 休みか・・・・」「時間まで どーすんだ」
鈴木さん:「・・・・・・・・」

坂田:「リーダー!! どうすんの?」
レイカ:「リーダーって・・・ あたし?」
レイカ:「もともと なんで 大阪に飛ばされて来たのかわからないし・・・」「今回は・・・」
稲葉:「時間まで 大阪観光して帰るか・・・」

玄野の離脱。
今回の大阪転送。
そして、東京以外のチームの出現と、イレギュラー続きの展開に、チーム内は混乱していた。

そんななか、加藤君がレイカに提案をした。
「一般人が殺されている」
「大阪のヤツら 一般人のことには興味ないみたいだし」
「なんとか・・・助け・・・られ・・・ないか・・・?」
加藤君らしい提案だった。

しばらく考えるレイカ。
しかし、レイカの口からは意外な言葉が返ってきた。
「一般人を助ける・・・のは」
「リスクが大きいと・・・思う」

「!?」
レイカの言葉に驚く加藤君

レイカは続けた
「当然 星人と闘うことになるし・・・」
「東京のチームの 誰かが死ぬ可能性が高くなるし・・・」
「あたし達は もともと そんな余裕のある状況じゃない」
「一般人を救うのは あたし達がやるべきことじゃない・・・」

「!?」
レイカの言葉に、無言になってしまう加藤君
レイカの言うことが正しい。。 しかし・・・・

坂田:「玄野を再生するとか言ってたよな あんた」
坂田が二人の話に割って入ってきた。
加藤君:「・・・・・・ ああ」
坂田に応える加藤君

坂田:「玄野はもう死んだ」
加藤君に現実をつきつける坂田。

「!?」驚く加藤君

坂田:「やめとけって もう人間を生き返らすのは」
坂田:「何度も 死んだり 生き返ったり」「人間 そんなにチープなもんでいーのか?」

言葉が出ない加藤君
坂田はかまわず続けた。

坂田:「俺はもうね・・・ 俺が死んだとしても・・・ もう生き返らせたり しないでほしいね」
桜井、レイカ、鈴木さん、稲葉、そして加藤君が、坂田の発言に驚きの表情を見せた。

坂田:「キリがないぜ 次から次に 部屋に来る奴全部」
坂田:「死んだら生き返らせて 繰り返して・・・ 全員無事に あの部屋から解放って ありえねーだろ」

「そーかも しれないね・・・」
「悲しいけど・・・」
うつむいたまま鈴木さんがつぶやいた。
レイカ:「そう・・・ね・・・」

レイカ、そして坂田から重い言葉を突きつけられた加藤君は
その場から動けなかった。
加藤君を置いて移動を開始するメンバーたち。

”チープだと・・・・”
”じゃあ・・・ 生き返った俺は なんなんだよ”

[あてどなく街をある東京チーム]

”玄野クン・・・”
”玄野クン・・・”
”生き返っても 玄野クンは あたしには ふりむいてくれない”
”このまま・・・ 忘れてしまえれば・・・”
”外面ばっかり良く見せようとして・・・ 醜い性格・・・ あたし・・・”
レイカは加藤君の提案に、チームの命を優先する発言をしたことも含め、自己嫌悪になったのだろうか。

レイカ:「タケシくん 見つかったの?」
風がタケシを肩に乗せ、立っていた。

風たちと合流しようとして歩く坂田の後姿を見ながら、
桜井は思った。
”師匠・・・”
”師匠だって 僕を生き返らせたじゃないか”
坂田が加藤君に言った、あの言葉の真意はなんなのだろうか・・・。

[バンパイア氷川とキルビル]
キルビル:「どうするの?」
氷川:「どうするもクソも・・・」

ガッ グッ ギュッ
グギュルルルル

氷川たちの目の前に、オオトカゲの怪物が現れた。
トカゲには手綱が巻かれ、体中に包帯を巻いたミイラのようなものが、トカゲを操っていた。

ガラルルルル
ラルルルルル

氷川とキルビルに対して身構える怪物
しかし、二人はマユひとつ動かさず冷静なままだった。
バンパイアと怪物、種類は違えど、同じ星人同士。
闘うのか・・・?

[一人取り残された加藤君]
”あっちに もっといるぞ”
加藤君の後ろで声がする。
大阪のチームだろう、星人殺しに奔走している。

「俺は・・・」
妖怪たちに荒らされた街中を歩く加藤君。
道端には、たくさんの人間の死体が転がっていた。
死体だけじゃない。両親の死体の前で泣き崩れる幼い兄弟たち。

”クソッ クソ・・・”
”確かに・・・ 歩のために 死にたくない俺もいる・・・”
”ケイちゃんのことは忘・・れて・・”
”自分が・・・ 自由になることに 専念した方がいいってことか”

「ぅあああぁ!!!」
「きゃあああぁ!!!」

子供二人をつれた家族が、
一つ目の大きな頭だけの妖怪に襲われそうになっている。

「あッ あんたぁッ」
父親らしき男が、加藤君に助けを求めた

”一般人を救うのは あたし達がやるべきことじゃない・・・”
不意に、レイカの言葉が脳裏に浮かぶ・・・

「きゃああッ!!!!」
「おかーさん おかーさんッ!!!」

うつむき、見てみないフリをする加藤君・・・。
目の前の家族を、命をかけて守る義務は、加藤君にはない。
—————————————-
この回で初めてZガンが使用されました。
銃口から何かが出るというものではなく、上空から高い圧力によって、
圧殺するという仕組みの武器で、ミッション参加後、最初の100点メニューで
もらえる武器です。

リアルな話ですが、高圧で殺菌する装置が実は存在していて、
深海よりもはるかに高い圧力を一瞬で物体にかけ、殺菌をするという装置なんですが
形のあるもの、、、たとえば、魚なんかをビニール袋に入れて、その装置にかけると
形はそのままなんですが、だんだん、目の前で溶けるというか、液状化して、
まさに、ガンツのZガンのように液体になってしまうんです。
奥先生、考えてるなぁと感心したりしてました。

話が横にそれました。
同じ東京チームとはいえ、加藤君は千手観音に殺されてからのミッションで、
みんなともまだコミュニケーションが取れていない状態。
当然ギクシャクもするでしょう。

坂田師匠が言った、もう生き返ったりしたくない。という言葉、重いですね。
私も同じ立場だったら、同じことを言うかもしれません。

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